「ハワイアン曲をウクレレで弾いてみたいけど難しそう……」そんな方へ!日本ハワイアン音楽協会元理事でウクレレ講師の日下貴博先生が、初心者向けに厳選した定番曲5選と独自アレンジを公開。Youtube動画と連動したタブ譜付きで、今日から始められる内容です。
ハワイアン定番曲ベスト5【日下貴博監修】
1. カイマナヒラ(Kaimana Hila)
- 特徴:ハワイ王朝讃歌として知られる荘厳なメロディ
- 初心者ポイント:
C→G7→F→C
の4コードで弾ける弾き語りアレンジ - 日下式コツ: 「G7は薬指だけ押さえる『省略コード』でOK!小指が届かない人は親指でネックを支えて」
カイマナヒラは、1916年頃に教育者・政治家・作曲者のチャールズ・キング(Charles E. King)がアンドリュ・カミングズ(Andrew Cummings)と共に作曲した、ハワイのダイヤモンドヘッドを歌った名曲です。「カイマナヒラ」という名前は、ハワイ語の「ダイヤモンド」を意味する「カイマナ(Kaimana)」と英語の「丘」を表す「ヒル(Hill)」を合成した言葉です。
歌詞の出だしは「Iwaho makou i ka po nei ‘Ike i ka nani Kaimana Hila…(我々は外へ夜に出かけたら、美しいカイマナヒラを見た…)」と始まり、ワイキキから見える美しいダイヤモンドヘッドの景色を讃えています。
「アロハ・オエ」や「小さな竹の橋で」、「ブルー・ハワイ」などと並び、日本人に特に人気のあるハワイアン曲の一つです。美しいメロディラインが特徴で、コード進行がシンプルなため、ウクレレ初心者の方でも比較的簡単に演奏できます。特にG7コードが難しいと感じる方は、薬指だけで押さえる簡易版を使うことで、スムーズに演奏できるようになります。
2. アロハ・オエ(Aloha ʻOe)
- 特徴:女王リリウオカラニ作の別れの歌
- プロの裏技: Low-Gチューニング推奨!4弦を太い弦に変えるとハワイアンらしさが倍増
- ※日下貴博オリジナルタブ譜を教室生限定で配布中
ハワイ最後の女王によって作曲された名曲です。通常のウクレレはハイGチューニングですが、4弦をLow-G(太い弦)に変えることで、より深みのある音色を実現できます。このチューニングを使うことで、ハワイアンミュージックの独特の温かみを表現することができるでしょう。
3. プアマナ(Pua Mana)
- 特徴:花の精を歌った可憐なメロディ
- ソロウクレレ向け: ハンマリングオン多用の「月明かりバージョン」が人気
- ※日下貴博オリジナルタブ譜を教室生限定で配布中
プアマナは「花の力」や「花の精」を意味し、ハワイの自然の美しさを表現した曲です。メロディラインがきれいで、ハンマリングオンという技法を使うことで表情豊かな演奏ができます。初心者の方でも、少しずつテクニックを身につけながら楽しめる曲です。
4. Pearly Shells(真珠貝の歌)
- 特徴:1960年代に世界的ヒットした明るいリズム
- ストラムパターン: ↓↑↓(休)↓↑↓↑の「ハワイアンシャッフル」でノリを表現
- 日下さんアドバイス:「手首は固定せず、肘から振るのがコツ」
Pearly Shellsは明るく軽快なリズムが特徴の曲で、ハワイアンシャッフルと呼ばれるストラムパターンを使うことで、本格的なハワイアンサウンドを実現できます。ストラミングの際は手首だけでなく肘から大きく動かすことで、よりリズミカルな演奏が可能になります。
5. サノエ(Sanoe)
- 特徴:雨の情景を描いた詩的なメロディ
- コード進行の秘密: D7→G7→Cの「裏コード進行」で深みを表現
- 初心者向け簡易版:D→G→Cに変更可能
サノエは雨の情景を詩的に表現した美しい曲です。セブンスコード(7thコード)を使うことで豊かな響きが生まれますが、初心者の方は基本コードのD→G→Cでも十分に曲の雰囲気を楽しむことができます。少しずつセブンスコードにも挑戦してみましょう。
日下流!ハワイアンらしさを出す3大テクニック
1. 「Vampストラム」でリズム強化
低音弦(4・3弦)を強調したダウン・ダウン・アップ
のパターン
ハワイアンミュージックの特徴的なリズム感を出すためには、低音弦を強調したストラムパターンが効果的です。ダウン・ダウン・アップという3連のパターンを繰り返すことで、ハワイアンらしい軽快なリズムを表現できます。
2. 「ハワイアンターン」の活用
曲の終わりにC→C7→F→C
を追加する定番エンディング
ハワイアンミュージックには独特のエンディングパターンがあります。C→C7→F→Cという進行を曲の終わりに付け加えることで、ハワイアンらしい締めくくりになります。このハワイアンターンを使いこなすことで、演奏に一層の深みが生まれるでしょう。
3. チューニングの工夫
ハ長調より半音下げたB♭チューニング
で温かい音色に
通常のウクレレはCチューニング(ハ長調)ですが、すべての弦を半音下げてB♭チューニングにすることで、より温かみのある音色を実現できます。あまり実際の演奏には向きませんが、声が低めの方にもおすすめ。ハワイアンミュージックの柔らかな雰囲気を表現するのに適したチューニングです。
よくあるお悩みQ&A
Q. コードチェンジが遅くて曲が止まってしまいます……
A. 日下式「予備動作トレーニング」が効果的!次に使う指を1本だけ先に準備する練習を
コードチェンジの遅さは多くの初心者が直面する課題です。次のコードで使う指を1本だけ先に動かす「予備動作」を取り入れることで、スムーズなコード移動ができるようになります。毎日数分の練習で、大きな効果が期待できます。
Q. ハワイアンらしい装飾音を入れたい
A. 主要音の前に16分音符のハンマリングを追加(例:Cコードの時、3弦2フレット→3フレット)
ハワイアンミュージックの特徴的な表現として、装飾音の活用があります。特にハンマリングオンという技法を使うことで、メロディに彩りを加えることができます。簡単な装飾音から始めて、徐々にレパートリーを増やしていきましょう。
Q. タブ譜が読めない初心者でも大丈夫?
A. 当教室では「色分けタブ譜」と「指番号動画」を併用。70歳の生徒さんも3ヶ月でマスター!
タブ譜の読み方に不安がある方も安心してください。Laniウクレレ教室では、色分けされたタブ譜と指の動きがわかりやすい動画を併用しているため、音楽経験がない方でも無理なく習得できます。年齢に関係なく、多くの生徒さんが短期間でウクレレ演奏を楽しめるようになっています。
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執筆監修者
日下貴博: 2023年iTunesワールドチャート30位獲得曲「Sakura Kau Mai I Luna」作曲者。日本全国12都市でウクレレ教室を運営し、累計生徒数3,000人以上。Josh Tatofi日本公演では音楽監督を務める。
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